●当社第一作、『許浚』の出版
韓国でテレビドラマ化され60%近い視聴率。その後小説「東医宝鑑」として出版され300万部のベストセラーとなったこの本を日本語訳し、日本で出版しようと勇躍やってきた訳者朴菖熙先生(元韓国外国語大学教授)は、この本を引き受けようとする出版社がひとつもないことに愕然とします。
ほとんどの出版社が「売れない」とみたのか、どこも「ノー」でした。
絶望する朴菖熙先生の望みをかなえたいと思った多くの日本の友人の中に新美隆弁護士がいました。この全邦訳を日本で出版することは朴先生の悲願であり、新美弁護士をはじめ朴先生を支援する人々の願いでもありました。こうして朴先生の願いを実現しようする人々によって、「引き受ける出版社が無ければ、新しい出版社を創ればいい」ということになり、「結書房」を立ち上げたのです。
勿論、朴先生が願ってやまなかったこの本の原稿を読んだ私たちが、朝鮮王朝中期に実在した主人公「許浚」の命と向き合い、「心医」を目指す姿に心を惹かれたことは言うまでもありません。
時代は16世紀後半から17世紀初頭という400年も前のことですが、ここに描かれ、史実としても記録に残っている「許浚」の生涯は、「現代医療の荒廃」が叫ばれている今日においてこそ必要なものであると確信しました。
かくて、結書房は生まれ、小説「東医宝鑑」は「許浚」と改め出版されました。
●第2作目は沙也可
第1作『許浚』と同時代に生きた人に「金忠善(日本名 沙也可)」がいます。豊臣秀吉の朝鮮出兵に際し、率いた部隊ごと叛旗を翻した武将です。この歴史上の人物を取り上げて、 第13回歴史文学賞、 第8回中村星湖賞受賞の作家 江宮隆之氏に長編歴史小説にしていただきました。
ともすれば、歴史の闇の中に埋もれていってしまう無数の人々を取り上げながら、新しい視点・価値観といったものを提示できたらと考えております。
これからの結書房にご期待ください。