『国家の責任と人権――軍隊規律論・安全配慮義務の法理』
新美隆(島根大学法科大学院教授・弁護士)著
第一編 軍隊規律と兵士の人権
(四論文+資料+関連年表)
第二編 中国人強制連行被害賠償と安全配慮義務法理
(五論文+資料+関連年表)
●戦争放棄をつらぬく憲法9条を否定し軍隊創設をもくろみ基本的人権を根本から踏みにじろうとする改憲の動きに警鐘を鳴らしながら、人権裁判の最前線にある著者が、今、世に問う。
●基本的人権の保障から排除され、国家に命を奪われる自衛官・兵士や、人間の尊厳を奪われ強制労働を強いられた強制連行中国人の権利回復を実現してきた、筆者の実践から導き出された「人権を守り広げる」ための闘う法理。
●著者が弁護士として初めて手がけた事件が、1972年4月、自衛隊の沖縄派兵に反対して懲戒免職となった反戦自衛官の裁判。兵士の生命と人権を、国家が握る軍隊規律は、日本国憲法の基本的人権と矛盾し、根本から対立することを、鋭く論証する。
●在日コリアンや戦争被害者の裁判を数多く担当してきた著者が、中国人強制連行花岡裁判を和解成立させ、西松裁判の控訴審勝訴に導いた安全配慮義務の法理を、ローマ法、ドイツ民法から説き起こした実践の法理論。法学徒のみならず、護憲・平和・人権運動に携わる人びと、必読の書。 |